ブックショッピング

ブックショッピングという聞きなれないものが当店で流行っています。
幼児教育の教室や塾の先生が子どもたちを本屋に連れてきて好きな本を選ばせるのです。

先生によって多少ルールは違いますが、たとえばひとり予算2000円で漫画以外なら
どの本を買ってもいいという具合。

本が好きな子は目を輝かせながら本棚の隅から隅まで物色します。
読書が苦手な子はそこまで意欲的ではないですが、2000円分買っていいなら
自分も何かみつけたいと思って店内をうろうろします。
まるで宝探しのようです。

子どもだからといって児童書のなかから選ぶとは限らない。
5年生の男の子がプロの肉料理の本を持ってくることもあるし、
6年生の女の子がミリタリーの本を持ってくることもあります。
「子どもにはこんな本がいい」というのは子どもに制限をかける行為だと思いました。
先生方はそのへんもよく理解されていて、選んだ本に対して口出しすることはありません。

どの教室も本を買って終わりではなく、必ず感想文という宿題がついてきます。
それ以前に、本を読むのが苦手な子どももいるのですが、みんなで本屋に来て買った本という
特別感があって前向きになれるようです。

本を選んでいるときもそうでしたが友達に影響されやすい。
友達が見ている本棚が気になる、友達が選んだ本が読みたくなる、
友達が本を買って喜んでいると(読めない)自分も読めそうな気になる、
そんな気持ちになるようです。

子どもたちに「お小遣いは何に使ってるの?」と聞いたら、多くの子が「使ってない、お母さんに預けてる」
と言って驚きました。
思わず、「お菓子とか買ったりしないの?」と聞き直してもポカンとして
ひとりだけ「一度だけコンビニでコロッケ買ったことある」と返されてカルチャーショック。

先生もこうおっしゃってました、「この子ら、お店に行って自分のお金で買い物をするという経験がないんです」と。

なるほど、ブックショッピングを企画された理由がわかりました。
本を読むきっかけをつくるだけでなく、お買い物体験も子どもにとって大切なことだと考えてらっしゃるのです。
英語や算数、国語を教える教室ですから本業ではないことを、子どもの未来を想ってされてることに胸が熱くなります。

店主

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