まちの映画館

阪急伊丹駅から電車で6分、阪急塚口駅のそばに「塚口サンサン劇場」という映画館があります。
全国でも数少ない単独の映画館です。

シネコンの普及や、ネット配信で映画が観れる時代、まちの映画館が激減する中、熱狂的な映画ファンが全国からサンサン劇場にやってきます。

伊丹から近いので当店のお客様もサンサン劇場で映画を観たという人は多いですが、その方々は口を揃えて「トイレが綺麗」と言います。
この辺りではそのように覚えられていますが、サンサン劇場の本当の魅力はそこではない。

ある時はクラッカーが鳴り紙吹雪が舞う、ある時は歌って踊る、またある時はコスプレをしている。
これまでの映画館の常識を超えるおもしろいエンターテイメントが体験できるのである。

その数々のアイデアと企画と映画に対する情熱と、お客様を喜ばせる精神を綴った本、
「まちの映画館」~踊るマサラシネマ~(戸村文彦/著) 西日本出版社 が出ました。

先行発売、且つ、その前に原稿を読ませていただき、早く皆さんにお届けしたく今か今かと入荷を待っていました。
理由は、近くにある映画館だからではありません。おもしろいイベントをやっているからでもありません。

まちの映画館が抱えてきた状況は、街の本屋もまったく同じなのです。そしておそらく文具店も酒屋も八百屋も飲食店も、個人の店や会社も同じ道を歩んでいる。
サンサン劇場が起こした改革は、いろんなお店や会社の救世主になると思ったのです。

本の中で、小林書店の小林由美子さんは「これ、私たち本屋がやらないといけないことやん」と言われてます。ぼくも同感です。
いち消費者の方には、映画館らしくないまちの映画館があることを知っていただきたい。
そして、実際にサンサン劇場で映画を見て欲しいです。
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