高校生のことば

先日、高校生に授業をしました。
通信制の学校で全国の姉妹校、約1700名の生徒たちが私の話を聞いてくれました。

社会人と触れ合うこと、いろんな職業の話を聞くことを目的とした授業で、私は「街の本屋という仕事」のテーマで60分お話ししました。

内容は主に、当店の特徴と私の日常業務、高校生・大学生で多い悩み、その解消法やと参考になる本の紹介、進路について、そして私の高校時代の話でした。

オンラインでの授業だったため、話しているときは生徒たちの反応を伺えなかったのですが、生徒たちが書いたレポートを読んでちゃんと伝わっていたのだと安心しました。


一番多かった感想は、お客様は質問や相談、私と会話をして本を選ぶという当店の接客のスタイルについて、そんなお店があることを知らなかった、私も悩んだときには一冊選んでほしいというものでした。

次に多かったのは、「おもしろい」「なんとかなる」「ありがとう」を言うようにしますと宣言した子たちです。これは私が、

「社会に出たら、学力や偏差値、スペックより大事なことがある。それは性格だ。
性格といっても長所や短所、特技ではなくて、楽観的に捉えられるとか、いつも元気、前向きとか、笑顔でいるとか挨拶できることです。
この3つの言葉を言えるひとは、他の何ができなくても上司や周りのひとから可愛がられます。
それは
①何ごともおもしろいって言えるひと、
②何が起きてもなんとかなると思えるひと、
③どんな仕事がまわってきてもありがとうと言って取り組めるひと」

という話をしたからです。
やってみますって素直に言ってくれたのが嬉しかったです。


2名の子がレポートに自分が好きな本を書いてくれてました。それが写真の本です。

「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」
「こころ食堂のおもいで御飯」

コメントをここに転載できませんが、この本がどんな内容か、なぜ好きかも書いてくれていて、その熱に推されてつい取り寄せてしまいました。

他には、ラッパーを目指していて、今、音楽やPA機材の勉強をしている、高校生ラップ選手権に出ると想いを書いてくれた子や、もともと違う学校に通っていたけど合わなくて、勇気を出して転校することを親に頼んだ。そして今楽しく過ごしている。この学校に出会えてよかったと書いてくれた子がいました。

自分の「今」の心境を、自分の言葉で表現していて素晴らしいと思いました。これこそ、社会に出て必要なことです。


私は高校時代、本は読まなかったけどじっとしてられないぶん外を走り回っていました。バイクで。
高1で免許を取って、バイク買うためと燃料補給のために毎日アルバイトに励みました。

地元の個人でやっているうどん屋、まあまあ流行っていたので平日夜6時~9時、日祝の昼12時~15時は息するのも忘れるくらい忙しかったです。

言わば飲食店のゴールデンタイム、店の売り上げにとっても、お客様の満足度を上げるためにも、準備万端は必須。
私は、人より先を予測して準備したり、人がやりたくないことを率先してやったり、隙を見つけるのが好きになりました。シャレじゃないです。笑

すると次第に「よく気がついてくれたね」「助かったわ」「タイミングばっちりやった」「ありがとう」と言われるようになり、私はまだ高校1年のうちに「自分は勉強より、働くほうが向いてる。進路は就職だな」と確信しました。


もちろん、このことも授業で話しました。
もう30年以上前の私の高校時代の話が、今の高校生に何の参考になるのか半信半疑でしたが、今の高校生たちにも伝わるものがあったようで安心しました。

レポートを読んで感激したのに、後日おまけがつきました。
授業で「もし勉強のモチベーションが下がったらこの本読んでみてください」と紹介した喜多川 泰/著「手紙屋~蛍雪篇」を生徒が買いに来てくれたのです。

「3年生になったけど、まだ進路を決められなくて悩んでたんです。でも店長さんの話、『それは逆にいうと何でも選べる可能性があるということだよ』と聞いて気持ちが楽になりました。」
と伝えてくれました。
嬉しいです。行動してくれたことが嬉しいです。


2024年1月、私はこう誓いました。
「今年はふだんやらないことをする。今までお断りしていたものも引き受ける。挑戦する。」
おかげで世界が広がりました。可能な限り、ここでまた報告いたします。
お読みいただきありがとうございます。

こんぶ店長

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA