読書相談の日

今日は読書相談の日でした。朝から雨が降ってましたので今日は静かな一日になるのかなと予想しましたが見事にはずれ、たくさんのご相談をいただきました。

その内容は公開できませんが、皆さん共通して「自分の可能性を広げたい」と希望を持っておられてました。本当にやりたいことは何か、まだ何かわからなくともアンテナを張ったり、本を読んだり、動いてみたり、その前向きな姿に心打たれます。

必ずしもポジティブな様子とは限らず、うまくいかないことがあって反省したり、人に言われたことを気にしたり、弱い自分を見て自信を失ったり、それでも良くなろうと前に進む姿も美しく映ります。ポジティブな気持ちで挑戦するの楽しいかもしれませんが、意外とすぐに飽きたり辞めてしまいます。ネガティブな感情で「何かを変えよう」としたときのほうが粘り強く何度も挑戦することができます。後者のほうが大きな力が動いているように思います。

ポジティブでもネガティブでも前に進もうとしている人は、言葉をたくさん吸収できます。本が味方になってくれる状態です。いくら本を読んでも、後ろ向きの人には言葉がぜんぜん入りません。何を読んだとて、「この本は、今の私に必要ない。他にもっといい本があるはず」となります。今日はそういうセリフを聞きませんでしたが、時々、「この本、今の私に必要ですか?」と聞かれることがあります。本なんてどれも必要と言えるし、どれも必要ないとも言えます。必要な本と、不要な本があるのではなく、その本から学べるかどうかはその人次第です。自分を変えてくれる一冊を探すのではなく、どの本を読んでも変われるんだという姿勢が大事です。今日のお客様は、そちら側の人ばかりだったと思います。

珍しく、お客様の写真を使わせていただきました。おふたり和歌山から来てくださいました。同級生でもぐり仲間とのこと。もぐり=ダイビングのことです。ひとりは本が好きでいろんな本に出会いたいと、もうひとりは、まだ読書経験はないけど「本を読んでる人になりたい」という憧れがあって本屋デビューされました。仕事のこと、趣味のこと、恋愛のこと、本の好み、「私はこう思う」とそれぞれの価値観を言い合ってたのが微笑ましかったです。ふたりとも生産的読書ノートにチャレンジすることになりました。この先楽しみです。

朝早くから来て、「同じ本を2冊買ってしまったから」と言って僕に1冊プレゼントして下さった方、雨の中カッパ着てスクーターで来て下さった方、当店に来ることが前からの夢でしたという名古屋からお越しの方、高校生に読書の魅力を伝えたいと語ってくれた先生、昨日YouTubeを見てさっそく来て下さった子ども連れのお父様、皆様、雨の中、しかも遠くからご来店いただきありがとうございました。今日持ち帰った本が善き出会いになりますように。 by こんぶ店長

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